07.萬福寺コース
1661年(寛文元)中国明から来日した隠元隆琦(いんげんりゅうき)によって創建された、禅宗黄檗宗の大本山です。9万坪の敷地に「明朝様式」の建物と伽藍が配置され、毎日の勤行も当時の明語で行われています。隠元禅師は九州の僧侶たちから弟子の派遣を依頼され、隠元禅師自身が3年間という期限付きで来朝しました。僧侶や朝廷、幕府の帰依を受け、将軍にも謁見して寺地を授けられたため、帰国をあきらめて萬福寺を開創しました。建物は中国式で、仏像も中国人仏師の製作が多く、様々なところで中国風の仏像や羅漢像が参詣者を迎え、境内はエキゾチックな雰囲気に包まれています。禅師は煎茶やインゲン豆、普茶料理なども伝え、塔頭の宝蔵院には、弟子の鉄眼禅師が開版した明朝版一切経の版木が約6万枚伝わり、印刷が続けられているのも驚きです。
コース紹介
所要時間:1.5時間
歩行距離:1.5km
JR黄檗駅・京阪黄檗駅 萬福寺(拝観料)

オプション
宝蔵院黄檗版一切経版木(拝観料)
スポットガイド
萬福寺マカラ
萬福寺マカラ
萬福寺の総門などには日本の鯱と違い、マカラが載っています。マカラは河で最強の動物鰐(わに)に由来し、東南アジアで信仰され中国南部に伝わった邪気を払う魔除けの印です。
宝蔵院鉄眼版一切経
宝蔵院鉄眼版一切経
宝蔵院は萬福寺の塔頭の一つです。隠元禅師に指示した鉄眼禅師が長い年月をかけて開版した明朝版一切経の版木が約6万枚伝わり、今もその版木を使って印刷が続けられています。