泊まって楽しむ宇治の旅
宇治の歴史を物語る 宇治橋のすべて
大化2年(646)高僧・道登が架けたと伝わる宇治橋。
幾たびもの流失を経て、千四百年にも及ぶ時間を刻んできた橋。
宇治橋なしに宇治を語ることはできません。
日本三古橋のひとつ
 宇治橋初架橋のいきさつには諸説ありますが、いずれの古典文献も七世紀中頃から後半の架橋を裏づけており、古来この宇治が交通の要であったと窺い知れます。幾度も流失しましたが、そのたびに復興・再架され、合戦の舞台になるなど歴史上重要な役割を果たしてきました。現在の橋は、平成8年(1996)に完成したものです。

流木よけ。伝統的漁法
「網代」(あじろ)をつなぎ
止める「網代木」に似せてある
三の間から上流を眺める
 伝統的な木造橋のイメージが随所に残されている宇治橋。
例えば、現在の「擬宝珠」は寛永13年(1636)に作られたものをモデルとしています。
また、橋桁を守る役目を果たす「桁隠し」も木造橋時代の形状を継承し、ヒノキが使われています。そして宇治橋特有の「三の間」。ここから汲み上げた水でお茶会を開いた一番古い記録は永禄8年(1565)。この史実にちなみ、宇治茶まつりでは「名水汲み上げの儀」が行われます(宇治茶まつりは10月第1日曜に開催)。
 三の間から眺める宇治川上流の風景は四季を通じて絶景。国の重要文化的景観にも指定されています。

橋で始まり橋で終わる
『源氏物語』宇治十帖は、「橋姫」で始まり「夢浮橋」で終わる物語。薫君や匂宮は姫君に会うため幾度も宇治橋を渡りました。己の恋の行方を危なげで儚い浮橋に喩えたかもしれません。宇治橋の歩道には、夜間足元を照らすフットライトが設けられていますが、その前に「源氏香之図」が嵌め込まれており、夜には幻想的に照らし出されます。
フットライトと
源氏香之図

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